2025年は日本代表(SAMURAI BLUE)にとって、至高とも言えるアジア予選の戦いを繰り広げた一年でした。先制してW杯2026出場権を確保したのみならず、新たな選手起用や戦術転換も随所に見え、次なる最終予選へ向けた「勝利の基盤」を築いたとも言えます。とはいえ、完璧だったわけではなく、2026年本番を見据えるうえで残された課題も少なくありません。この記事では、2025年における日本代表の戦績・注目選手・戦術分析を丁寧に整理しながら、来る2026年最終予選に向けて取り組むべきテーマを明確にします。
W杯アジア予選2025:早期突破の勝因と戦いぶり
2025年3月20日、バーレーンに2-0で勝利を収めたことにより、日本代表はアジア予選グループCで首位通過を果たし、W杯2026出場をAFC加盟国として初めて確定させました。この瞬間は、森保一監督体制下で積み上げてきた「勝ち切る力」が結実した象徴的な出来事とも言えます。
勝因①:攻守のバランスと強固な組織
日本代表は、攻撃時には久保建英がドリブルや中盤の起点として役割を果たし、守備時には堅守を基盤として失点を抑えるスタイルを確立しました。バーレーン戦では、カマダ・ダイチ(原文 Daichi Kamada)が66分に先制ゴール、久保が89分に追加ゴールを決め、日本は確実に勝ちを収めています。このように、得点機を作って確実に決める姿勢が明確に表れていました。
勝因②:主力の高パフォーマンス維持
代表の中核を担う選手たちは、欧州クラブでの実績を背景に高いパフォーマンスを保ちました。特に久保に加え、ウイングの三笘薫もスピードと突破力で脅威を与え続けています。彼らが「勝負所」で結果を出せていたことは、日本代表の強みと言えます。
勝因③:複数オプションの活用と世代交代の進展
2025年には、若手の呼び込みや試合序盤からの起用が頻出。ベテラン主力に頼るだけでなく、チームとして世代交代に向けた準備を進めつつ、複数の選択肢を用意して戦っていたことも、序盤早期突破の要因になりました。

2025年に浮き彫りとなった課題
課題①:主力が欠けた際の「代替力」の不安
例えば、豪州戦では16年ぶりにオーストラリアに敗戦(1-0)を喫しています。この試合では主力を多く温存し、経験値の低いメンバー構成で臨んだ結果、勝ちを逃しました。主力が不在の時にどれだけ戦えるかが、最終予選でも問われます。
課題②:フィニッシュ精度と決定力のばらつき
多くの試合でボール支配・シュート機会は日本が上回るケースが目立ちましたが、決定力を欠くシーンが散見されました。勝ちを確実にモノにするためには、攻撃の「質」と「決定場面での精度」をさらに高める必要があります。
課題③:守備の切り替えと集中維持
守備ブロックを敷く状況では安定感を見せるものの、カウンターやセットプレーからの失点が目立つ場面もありました。特に対強豪国相手には小さなミスが失点につながりやすく、集中力の維持が今後の鍵となります。
注目選手分析:久保建英/三笘薫を軸に
久保建英:攻撃の司令塔としての深化
バスクのレアル・ソシエダで活躍し、ドリブル・パス・シュートの総合力を発揮する久保は、2025年代表でも攻撃の起点として欠かせない存在です。日本代表では右ウイングまたは攻撃的MFとして配置され、決定機を演出し得点にも絡んでいます。来季最終予選では、彼がどれだけ「相手のマークを外す」かがチーム突破の鍵になります。
三笘薫:スピードと突破力で局面を変えるウイング
英国プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン に所属する三笘は、左ウイングからのスピード突破とクロス精度で日本の攻撃オプションを多様化しています。予選ではサイド攻撃・カウンターを得意とし、対アジア諸国では決定的な速さを見せる瞬間が増えています。
若手・バックアップ層も要注目
また、若手選手でも番号が上がってきており、特に中盤・守備陣で台頭が期待されます。今後はベテランと若手の融合が日本代表の成長曲線を左右することになるでしょう。
戦術的展望:森保体制の継続と刷新
4-2-3-1/3-4-2-1の使い分け
森保監督は2025年の予選を通じて、4-2-3-1を基本としながらも3-4-2-1のような守備重視型布陣を採用する場面も増やしてきました。先のバーレーン戦では守備ブロックを維持しながらカウンターで得点を奪う展開が見られました。
対強豪国での対応力の強化
アジア予選という枠組みを飛び越えて、欧州強豪や南米パワーとの親善試合を含めた戦術強化が必須です。最終予選では、相手エースを封じるマーク布陣や攻撃のバリエーション確保がより重要になります。
2026最終予選へ向けた4つのキーファクター
- 主力流出・怪我時のバックアップ体制:主力が離脱した際に機能を維持できるか。
- 攻撃の強化・決定力の向上:シュート精度、ゴール前の創造性を次の段階へ。
- 守備の切り替え・集中力:特にセットプレー・終盤の失点防止は課題。
- 若手台頭と世代交代の加速:欧州で経験を積む若手を代表にもっと取り込む。
優勝を狙う日本代表への「最終ステップ」
日本代表は2026年のW杯本大会を見据え、アジア予選を制したうえで最終予選のレベルをさらに引き上げる必要があります。重要なのは「勝つための安定感」と「勝ち切るための決定力」です。久保・三笘というアタッカーを軸に、守備・中盤・チーム構成を含めた総合力を底上げできれば、アジアを超えた戦いでも確実に通用するチームになれるでしょう。
2025年の総括から学びを得て、2026年最終予選に向けた準備をしっかりと整えたいところです。今後の代表戦、そしてW杯本大会への布石をこの一年でどう固めるか、注目です。









