リバプールが深刻な不振に陥る中で迎えるチャンピオンズリーグ、サン・シーロでのインテル戦。日本代表キャプテンの遠藤航が「出場なるか?」は、日本のファンにとって最大級の関心事と言っていいと思います。

今季ここまでの出場時間はごくわずか、それでもアルネ・スロット監督は「2分でも非常に重要になれる」と語り、終盤のクローザーとして遠藤を高く評価してきました。果たしてインテル戦で“リバプール危機の救世主”になり得るのか、データと現状を整理していきます。

インテル戦の基本情報とリバプールの現状

まずは試合情報とチーム状況から押さえておきます。

・大会:チャンピオンズリーグ 2025-26 リーグフェーズ
・対戦カード:インテル対リバプール
・会場:サン・シーロ(ジュゼッペ・メアッツァ)
・キックオフ:現地時間 2025年12月9日 20:00/日本時間 12月10日 05:00 前後

リバプールはプレミアリーグ王者として今季に臨んだものの、9月末以降の不振が長期化。イングランド・メディアの集計では「直近14試合で9敗」とされており、つまり勝利は3試合しかない計算です。

・公式戦直近14試合で9敗
・プレミアリーグでは中位に沈み、首位アーセナルとは2桁勝ち点差
・モハメド・サラーも先発落ちが続き、クラブ批判を公言する異例の事態

一方のインテルはセリエAで好調を維持し、直近のコモ戦では4対0と完勝して首位浮上。攻守両面で安定感があり、ホームのサン・シーロでは特に強さを発揮しています。

この構図だけ見ると
・調子の悪い王者リバプール
・好調で手堅いインテル
という図式になり、インテル有利の声が多いのは当然です。その中で「守備のバランスをどう立て直すか」がリバプール側の最大テーマであり、そこで名前が挙がるのが遠藤航というわけです。

遠藤航の今季出場状況:わずか55分という現実

まず、今季の遠藤の起用状況を整理します。

日本メディアのデータを総合すると、
・プレミアリーグとコミュニティシールドを合わせて計5試合出場
・出場時間は合計55分
・プレミアリーグ先発はゼロ
・“リーグ戦出場36分”という報道もあり、ピッチに立つ時間が極端に短い

これは昨季、ユルゲン・クロップ体制でアンカーの主力として起用されていた状況と比べると、明らかに序列が下がっていると言わざるを得ません。

一方で、出場時間が短くても内容は評価されてきました。
・2024-25シーズン終盤には「出場時間157分だが、その影響力は驚異的」と英メディアに高く評価
・今季も出番自体は少ないものの、終盤投入の試合では相手のシュート数を大きく減らす“クローザー”として注目されたこともある

さらに、スロット監督自身が記者会見で遠藤についてこう語っています。

「何分間プレーするかが常に重要というわけではない。2分でも非常に重要になることもあるし、90分プレーしてもあまり重要でないこともある。ワタが特別なのは、5分、10分、20分、25分でも、我々が彼に頼らなければならない時に必ずやってくれることだ」

出場時間そのものは厳しい現実でありつつも、「短時間で試合を締めるスペシャリスト」としての評価は、監督・メディア双方から継続して得ているというのがポイントです。

リバプール中盤の序列と遠藤の立ち位置

では、遠藤はリバプール中盤の中でどういう序列にいるのでしょうか。

スロット監督の基本システムは
・4-2-3-1(もしくは4-3-3の変形)
であり、中盤の主な顔ぶれは

・ライアン・フラーフェンベルフ
・アレクシス・マック・アリスター
・ドミニク・ソボスライ
・フロリアン・ヴィルツ
・カーティス・ジョーンズ
・ハーヴィー・エリオット
・遠藤航

といったメンバーです。

日本語サイトの集計(プレミアリーグ2025-26)をもとに、主要3人との比較を表にすると、おおよそ次のようなイメージになります。

選手 主なポジション リーグ出場試合 スタメン回数 役割のイメージ
ライアン・フラーフェンベルフ アンカー/インサイドハーフ 13試合前後 多くがスタメン ビルドアップの起点、時に最終ラインに落ちて3バック形成
アレクシス・マック・アリスター セントラルMF/トップ下 12試合 スタメン中心 ゲームメイクとセットプレー、PKも担当する司令塔
ドミニク・ソボスライ インサイドハーフ/右サイド 15試合 ほぼスタメン ハイプレスとミドルシュート、ボール運びを担うトランジション役
遠藤航 守備的MF/緊急時CB 5試合(リーグ+カップ) スタメン0 リード時のクローザー、終盤の守備固め・空中戦要員

※試合数は2025年12月上旬時点の報道ベースの概算です。

昨季の終盤は
・フラーフェンベルフ(アンカー)
・マック・アリスター(ゲームメイク)
・ソボスライ(運動量と推進力)
という3枚が「鉄板の中盤」と評され、その後ろからジョーンズと遠藤が控える構図でした。

今季もその延長線上にありつつ、さらにヴィルツという怪物級の才能が加入したことで、遠藤の序列は
・「中盤の5〜6番手」
あたりに下がっているのが現実です。

それでも
・ビハインド時よりもリード時に投入されることが多い
・スロット監督が「守備を固めたい時間帯」の第一候補としてベンチに置いている
という意味では、「戦術的なオプションとしての価値は残っている」とも言えます。

リバプール不振の本質:守備崩壊とゲーム管理の欠如

遠藤の出場機会が議論される背景には、リバプールの「守備崩壊」があります。

・ここ最近の公式戦14試合で9敗
・プレミアリーグでは直近9試合で6敗と報じられる
・3点差以上の大敗も複数回あり、クラブ史上70年ぶりのワースト級スランプとの指摘も

直近のリーズ戦も
・2対0、3対2と2度リードしながら、終了間際に追いつかれて3対3ドロー
・終了間際のセットプレー守備で失点し、「試合を締められない」問題が露呈

この状況について、ドミニク・ソボスライは
「リバプールの現状は受け入れられない。まずはトップ4ではなく、自分たちのパフォーマンスに目を向けるべきだ」
と厳しくコメントし、メディアも「9敗/14試合」という数字を繰り返し取り上げています。

失点パターンを整理すると
・サイドバックの裏を突かれた速攻
・中盤でプレスを剥がされてからの一発カウンター
・終盤のセットプレー守備の集中力欠如
といった「ゲームを締める局面」での乱れが目立ちます。

本来であれば、
・試合終盤で相手のカウンターを潰す
・リードを保ちながら時間を進める
役割こそ、昨季遠藤が得意としてきた領域です。

インテルのスタイルと、遠藤が必要とされる理由

対戦相手インテルは、クリスティアン・キヴ監督の下で
・堅守速攻
・中盤のカルテットによるテンポチェンジ
・ラウタロ・マルティネスとマルクス・テュラムの2トップ(もしくは1トップ+シャドー)
を軸に、今季も上位争いを展開しています。

インテルの特徴をざっくり整理すると

・ハカン・チャルハノール、ニコロ・バレッラ、ピオトル・ジエリンスキらによる多彩なパスワーク
・サイドではフェデリコ・ディマルコが高い位置まで出てクロスを供給
・前線のラウタロがポストとフィニッシュの両方を担い、テュラムがスペースを突く

という、「ボール保持もカウンターもできるバランス型」です。

ここに対し、今のリバプールが
・中盤でプレスを外されやすい
・最終ライン前のスペース管理が甘い
・サイドバック裏のケアが遅れる
といった問題を抱えている以上、

・アンカー前での“防波堤”
・セットプレー守備のマーク整理
・リード時のゲーム殺し

をできる選手がピッチにいるかどうかは、試合結果に直結します。

遠藤の強みは
・ポジショニングで危険なスペースを消す
・1対1のデュエルを嫌がらず、ファウル覚悟で流れを切れる
・ゴール前でのクリアや競り合いに強い
といった“泥臭い守備”の部分です。

スロット監督がリーズ戦後に
「ゴールが必要な時はサラーを使う。リードを守るならワタル・エンドウのような選手が必要だ」
と語ったと報じられているように、監督自身も「勝っている展開でのクローザー」として遠藤を評価しているのは間違いありません。

インテル戦で考えられる遠藤航の起用パターン

では、実際にインテル戦で遠藤がどう起用される可能性が高いのか、現実的なシナリオを整理します。

ベンチスタート+終盤クローザー投入

最も可能性が高いのはこのパターンです。

・スタメンはフラーフェンベルフ+マック・アリスターのダブルボランチ
・トップ下にヴィルツ、両翼にソボスライとコーディ・ガクポ(もしくはフーゴ・エキティケ)
という形が現地メディアの予想として多く出ています。

この場合、
・リバプールが1点差でリード
・終盤15〜20分で押し込まれる展開
で、
・マック・アリスター or ヴィルツに代わって遠藤を投入
・4-3-3や4-1-4-1にシフトして、中盤の枚数を増やす
という使い方がもっとも自然です。

ビハインド時の「守備再構築」役として途中投入

意外に見落とされがちですが、ビハインド時こそ“守備を立て直すアンカー”が効くケースもあります。

・中盤でボールを奪えない
・ラインがバラバラになってカウンターを受け続ける
といった局面では、遠藤をアンカーに置き
・フラーフェンベルフを一列前に出す
・マック・アリスターを左インサイドに移す
ことで、構造そのものを整え直す選択肢も考えられます。

特にアウェーのサン・シーロでは、
・前がかりになり過ぎてカウンターでトドメ
という最悪の展開は避けたいところで、
「一度ブレーキを踏む役」として遠藤が選ばれても不思議ではありません。

大穴のスタメン起用

現状の序列とスロット監督の傾向を踏まえると、スタメン抜擢の可能性は高くありません。

ただし
・モハメド・サラーとの関係悪化
・アレクサンデル・イサクら新戦力がコンディション不良
・フラーフェンベルフが出場停止明けでフル出場は難しい可能性

といった要素を考えると、
・「まずは失点しないこと」を最優先したい
という判断から、

・フラーフェンベルフ+遠藤のダブルボランチ
・マック・アリスターを一列前のトップ下に
という守備寄りの布陣を選ぶ“奇策”も、ゼロではありません。

とはいえ、実務的には
・ベンチスタートが有力
・試合展開次第で20分前後のプレータイム
あたりが、最も現実味のあるシナリオだと言えます。

スロット監督の評価:「2分でも重要」発言の真意

スロット監督の遠藤評は、今季を通じて一貫しています。

・「出場時間の長さではなく、ピッチに立った瞬間のインパクトが重要」
・「5分、10分、20分でも、必要なタイミングで必ず仕事をしてくれる」

これは極端に言えば
・スタメンで90分よりも、20分で試合を締める方が価値がある
という考え方です。

実際、
・強豪相手のトーナメント
・消耗戦になりやすいプレミアリーグ上位対決
では、
・終盤の10〜20分でのゲームマネジメント
の比重が非常に高くなります。

その意味で、スロット監督にとって遠藤は
・常にベンチに置いておきたい“保険”
であり、監督の言う「2分でも重要になれる」選手です。

ただし、それは同時に
・シーズンを通じてスタメンの座を固めるタイプの信頼
とは別物でもあります。

現状
・クラブとしては新たな守備的MF補強も検討
・現地メディアからは「リバプールでの時間は終わりに近づいている」との報道も出ている
という厳しい状況で、インテル戦のようなビッグマッチで信頼を取り戻せるかどうかが、一つのターニングポイントになり得ます。

日本代表キャプテンとしての視点:出場時間不足はどこまで問題か

日本代表ファンが最も気にしているのは、
「こんなにクラブで出ていなくて、代表キャプテンとして大丈夫なのか?」
という点だと思います。

過去にも
・出場時間がほぼゼロに近い時期に代表戦でゴールを決めた
・クラブより代表の方が“主戦場”になっていたタイミングがある

という経緯があり、
・短期間でコンディションを上げてくるプロフェッショナリズム
・ポジションを問わず戦術理解度が高く、守備の“基準”を作れる
という点で、森保ジャパンにとっても代えの利きづらい存在になっています。

もちろん、
・シーズン通して出場機会が減り続ける
・インテル戦のようなビッグマッチでも出番がない
という状況が続けば、2026年ワールドカップ予選・本大会に向けて懸念材料になるのは事実です。

だからこそ、
・チャンピオンズリーグという最高の舞台
・セリエA首位争い中のインテル相手
にどれだけプレー時間を得られるかは、
単なる「一試合」以上の意味を持つことになるでしょう。

ベッティング・視聴の視点から見たインテル戦

「遠藤は出るのか?」に加え、
・どちらが勝つのか
・何ゴールくらい入るのか
を気にしている方も多いと思います。

欧州ブックメーカーのオッズ動向を見ると、
・現時点ではインテルやや優勢
・リバプールの不振と、サン・シーロのホームアドバンテージを織り込んだ価格
になっているケースが目立ちます。

チャンピオンズリーグ全体のオッズやマーケットを日本語でチェックしたい場合は、暗号資産対応のブックとして知られるトラストダイスサッカーベットや、チャンピオンズリーグ特集ページから各試合のオッズ・ハンディキャップ・得点者マーケットを一覧で確認しておくと、相場観が掴みやすくなります。

なお、遠藤航の「出場時間」や「カード」などに特化したプレーヤーベットは、マイナー寄りのマーケットになるため、取り扱いの有無を事前に確認しておくとよいでしょう。

まとめ:遠藤航は“答え”になり得るのか?

リバプールvsインテルを前にした現時点で、ポイントを整理すると以下のようになります。

・リバプールは直近14試合で9敗と深刻なスランプにあり、守備とゲーム管理の問題が顕在化している
・日本代表キャプテンの遠藤航は、今季ここまでプレミア+コミュニティシールドで計5試合・55分のみの出場、リーグ戦先発ゼロと厳しい立場
・それでもスロット監督は「2分でも非常に重要になれる」と発言し、リード時のクローザーとしての能力を高く評価している
・インテルは好調で、サン・シーロでは特に強さを見せるバランス型の強豪
・リバプールにとっては
・終盤の守備固め
・中盤のスペース管理
・セットプレー守備
という部分で、遠藤のような“泥臭い守備型MF”が必要とされる局面が必ず訪れる可能性が高い

結論として、
・スタメン起用の可能性は高くない
・しかし「途中出場で試合を締める役」として出場する現実味は十分にある
と言えます。

インテル戦で20分でもピッチに立ち、
・危ない場面を潰すタックル
・クロスを跳ね返すクリア
・味方を落ち着かせる声かけ
こういったプレーを積み上げられれば、リバプール内部での評価は再び上向き、冬以降の出場機会にもポジティブな影響を与え得ます。

日本代表ファンとしては、
・「出場時間不足」という不安
・「ビッグマッチでのターニングポイントになるかもしれない」という期待
その両方を抱えつつ、サン・シーロでのリバプールvsインテル、そして遠藤航の一挙手一投足を見守ることになりそうです。